2020年度「にこティー教室」はオンラインの個別指導で開催!~Zoomを活用し、外国にルーツを持つ子どもたちの学習支援や進路相談を実施中~

2020年07月21日

▲オンラインによる個別指導の様子
東海大学[湘南キャンパス]チャレンジセンターの学生プロジェクト「Tokai International Communication Club」(以下:TICC)では、外国にルーツを持つ子どもたちを対象とした学習支援活動「にこティー教室」を、本年度は学生と子どもたち、それぞれの自宅をオンラインで繋いで実施しています。

海外からの移住者であったり、両親が外国人であったりなどの理由で、外国にルーツを持つ子どもたちは、家庭内では日本語以外の言葉でコミュニケーションをとっている場合も多く、また両親が日本語に堪能ではないなどの理由で、学習語彙が足りず、学校での勉強に支障をきたすことがあります。「にこティー教室」は、そうした子どもたちへの教育支援活動を行い、学校以外での学習環境や居心地の良い「居場所」を提供しようと、TICCが実施している取り組みで、本年度で14年目を迎えます。

本年度は、新型コロナウィルスの影響で3月初旬から小・中学校が一斉臨時休校となり、家庭学習を自分自身の力だけで行ってきた子どもたちの学習進度に遅れが生じていることが懸念されます。自習では補いきれなかった教科の補習とともに、高校受験を目指す中学生には、精神面・生活面もサポートし、受験当日を安心して迎えられるよう支援します。プロジェクトメンバーと子どもたちは3密を避けるため、まずそれぞれの自宅からウェブ会議システム「Zoom」のグループルームに参加、メンバーの誰がどの子を担当するかを決めた後、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使用して枝分かれする形で、子ども一人に学生が一人付き、個別指導を行っています。

教室名にある「にこティー」は、活動が始まった当初に参加した子どもたちがTICCメンバーを「いつもニコニコしているティーチャー」という意味合いで「にこティー」と呼んでくれたことに由来しています。

本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。学生たちによるこうした取り組みも、本学の考え方を体現するものです。


■「2020年度にこティー教室」概要
日 時 : 2020年6月3日(水)~毎週水曜日・木曜日 各日とも17:30~19:30
内 容 : ウェブ会議システム「Zoom」を使用した、個別学習指導
対 象 : 秦野市在住の外国につながりのある小学生・中学生など
主 催 : 東海大学チャレンジセンター Tokai International Communication Club
協 力 : はだの子ども支援プロジェクト「ゆう」
      東海大学チャレンジプロジェクト「Beijo Me Liga」メンバー4名

■チャレンジセンタープロジェクトとは
本学が育成する「社会的実践力」のベースとなる「4つの力(自ら考える力・集い力・挑み力・成し遂げ力)」を身につけることを目標に、学部・学科・学年・キャンパスの枠を超えた仲間が、1年を通して活動する取り組み。ものつくりから災害復興支援、地域活性化まで、社会に貢献することを目的に多くの分野で活躍しています。

■Tokai International Communication Club(TICC)について
“多文化共生社会の実現”を達成目標に、留学生や地域に住む外国につながりのある方々の支援・文化交流プログラムなどに取り組む、学部・学年を越えて活動するプロジェクト。留学生とのスポーツやレクリエーションによる交流会のほか、秦野地域に暮らす外国につながりのある子どもたちへの学習支援活動や、地域の子どもたち対象の異文化理解ワークショップ、国際問題について考えるシンポジウムなどを、年間をとおして展開しています。

■本件に関するお問い合わせ
東海大学チャレンジセンター 担当:佐野・村井・大塚
TEL.0463-50-2504(直通)

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