「夕暮れ映像祭2019」を開催~ここではない、どこかと映像でつながる~

2019年12月02日

東海大学では、12月2日(月)から6日(金)まで(4日(水)は休み)の4日間、タウンニュースホール(神奈川県秦野市南矢名1-5-13;小田急線東海学前駅徒歩1分)において「夕暮れ映像祭2019」を開催いたします。本企画は、2019年度東海大学連合後援会研究助成に採択され、実施するものです。

この「夕暮れ映像祭2019」は、東海大学文化社会学部広報メディア学科水島研究室が2016年から2018年まで3年に亘り「TOKAIクロスクエア」で開催した「学前夕暮れシアター」のコンセプト「ここではない、どこかと映像でつながる」を継承し、全国の地域を扱った写真・映像資料の市民との共有と活用を考えるイベントです。「上映」「トークセッション」「ワークショップ」という3つの企画で構成します。

今回の「上映会」では、阪神・淡路大震災で被災した神戸・野田北部・鷹取地区を撮りつづけてきた青池憲司監督の『震災復興のあゆみ~あの時と今~』(2008年/33分)、閉山の危機に追い込まれた常磐炭鉱を舞台に観光政策への転換をドラマ化し大ヒットとなった李相日監督の『フラガール』(2006年/120分)、“沖縄戦を他人事からジブンゴトに”をテーマに戦争を知らない世代がメガホンを取った仲村颯悟監督の『ゆしぐとぅ』(2016年/24分)、東日本大震災による家族の亀裂に立ち向かう女性を描いた榊英雄監督の『生きる街』(2018年/124分)の」4本を取り上げます。
また、「トークセッション」では、水島久光教授をホストに、地域の記憶と記録に関わる実践に携わってきた方々を迎え、プロジェクトの紹介と「日替わりテーマ」でディスカッションを行います。初日は横浜市の労働者の街「ことぶき」で「協働スペース」を運営する杉浦裕樹氏と「町づくりとアーカイブ」をテーマに。二日目は福島県金山町に生活拠点を移し、アーカイブ・プロジェクト『村の肖像』を展開してきた榎本千賀子氏と「ダムと生活」をテーマに。3日目は86歳の現在に至るまで神奈川県伊勢原市の被爆者の会副代表として戦争を語り継いできた小渕義信氏、4日目は、2011年3月11日を起点に生活者目線で「まちの記憶」をアーカイブする「3.11オモイデアーカイブ」の代表佐藤正実氏をゲストに迎えて開催します。

「ワークショップ」は水島研究室の学生がファシリテータとなり、神奈川県・東京都多摩地区をエリアとして生活情報を届けるフリーペーパー『タウンニュース』の記事を素材に行う「ピックアップ湘南」と、異なる時代の写真資料を素材に地域の歴史を掘り起こす「学前今昔」の2企画。地域の皆さんにご参加いただき、学生と一緒に写真や市民メディアの活用を考えます。
 
東海大学連合後援会研究助成は、東海大学在学生保護者の団体である同組織が公募する研究助成で、環境に関連した研究を対象に2004年に設けられました。本年度から大学の中期運営方針として掲げる「地域連携」を推進するため、「地域をキーワード」とした研究も対象に加えられ、本企画は「地域連携部門」に採択された7件の一つです。研究計画としては本イベントをフラッグシップとし、地域映像の収集・保全・活用を図るデジタルアーカイブの構築を目標に掲げており、本企画で実施する「トークセッション」「ワークショップ」の中でも、その構想・学術的意義について紹介される予定です。


■「夕暮れ映像祭2019」開催概要
日時 : 2019年12月2日(月)~12月6日(金)15:00~20:30 
    (12月4日(水)は開催せず。)
会場 : タウンニュースホール (神奈川県秦野市南矢名1-5-13)
主催 : 東海大学 文学部広報メディア学科 水島研究室
アクセス : 小田急小田原線「東海大学前駅」南口より徒歩1分


■本件に関するお問い合わせ
東海大学 地域連携センター 地域連携課 担当:関口
TEL:0463-50-2406 FAX:0463-50-2034

※最新情報は以下の「夕暮れ映像祭2019」公式SNSより更新致します。

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