東海大学ソーラーカーチームが世界最大級のソーラーカー大会「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」準優勝(国内チームでは第1位)でゴール

2019年10月23日

東海大学(所在地:神奈川県平塚市北金目4-1-1、学長:山田 清志〔やまだ きよし〕)では、学生の自由な発想によって企画されたプロジェクト活動を支援するための組織としてチャレンジセンターを運営しております。そのプロジェクトのひとつである東海大学ソーラーカーチームは、10月13日(日)にオーストラリア連邦のダーウィンをスタートした世界最大級のソーラーカーレース「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」において、10月17日(木)12時4分(ダーウィン時間)にアデレードまでの約3,000kmを走破いたしました。
大会主催者より、最終的な合計タイムや平均速度など公式結果が発表され、本学ソーラーカーチームの準優勝(国内のチームでは第1位)が確定いたしましたのでご報告いたします。

本学ソーラーカーチームは今大会参戦にあたり、東レ株式会社、東レ・カーボンマジック株式会社、株式会社ブリヂストンをはじめ、多数の国内企業のご協力のもと、一般的なシリコン太陽電池パネルで、大幅に内部構造を刷新した車両「Tokai Challenger」を製作し、レースに臨みました。上位勢のほとんどが宇宙用技術を応用した高価な多接合化合物太陽電池を使用する中で、一般的なシリコン太陽電池で準優勝という成績を収めたことは、快挙であるといえます。

本学の公式サイト内に設けた「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」の特設サイト(https://www.u-tokai.ac.jp/effort/activity/challenge/WSC2019/)では、レースのデイリーレポートなどを掲載しておりますので、ご覧いただければ幸甚です。

なお、今回の準優勝に関する記者会見を後日開催する予定です。詳細が決まり次第、改めてご案内いたします。

■レース結果
1日目(10月13日) 605km 7位
2日目(10月14日) 1,327km 6位
3日目(10月15日) 2,025km 5位
4日目(10月16日) 2,720km 3位
5日目(10月17日) 3,022km 2位

画像及び動画は以下のURLよりご取得ください。
なお、ご使用の際は、「東海大学提供」とご記入をお願いいたします、

■Google photos https://photos.app.goo.gl/FGRyAssdcizXMFga9
■動画用URL https://drive.google.com/file/d/1uC1Ep1NkkyGK3IkULdczPVyRysPr6IH-/view?usp=sharing
       https://drive.google.com/file/d/1xc9iiov_hggM00dEgesxsy_9tMRM_CrA/view?usp=sharing
       https://drive.google.com/file/d/1qZRtZ7tR2IMnMDQEYxRaTC4Exp_bWmgK/view?usp=sharing
       https://drive.google.com/file/d/1DlouP1quJsmVVWRSyDYCZVG7ttb8S7iX/view?usp=sharing

<参考>
■「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」について
太陽光のみを動力源として、オーストラリア北部の都市「ダーウィン」から南部の「アデレード」までの総距離約3,000kmを総走行時間で競うソーラーカーレースです。1987年から開催され、今回で15回目となる同大会には、3連覇中のオランダ・デルフト工科大学をはじめ、トゥウェンテ大学(オランダ)、ミシガン大学(アメリカ)、スタンフォード大学(アメリカ)など世界の21の国と地域から43チームがエントリー(メインクラスとなるチャレンジャークラスは27チーム)。
本学は、2009年と2011年に2連覇を達成し、2013年は準優勝、2015年は3位、2017年には4位という成績を残しています。今大会には、国内から本学のほか、工学院大学、名古屋工業大学、呉港高等学校が参戦しました。


開催日程 2019年10月13日(日)~20日(日)
〔予選:10月12日(土)、表彰式、10月20日(日)〕
会場 オーストラリア連邦 ダーウィン~アデレード(約3,000km)
主催 South Australian Motor Sport Board
公式サイト https://www.worldsolarchallenge.org/
大学特設サイト https://www.u-tokai.ac.jp/effort/activity/challenge/BWSC2019/
チームFacebook https://www.facebook.com/tokaisolarcar/


■遠征メンバー
総監督     佐川 耕平(本学工学部電気電子工学科 助教)
チームリーダー  武藤 創 (本学工学部動力機械工学科 4年次)
特別アドバイザー 池上 敦哉、徳田 光太(ヤマハ発動機)、平澤 浩人(マルヒラ)、シッド・ビッカナーバー(NASA ジェット推進研究所)
監督        木村 英樹(本学工学部電気電子工学科 教授)、福田 紘大(本学工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻 准教授)
ドライバー    小野田 樹晃(本学工学部動力機械工学科3年次)、伊坪 岳陽 (本学工学部電気電子工学科2年次)、佐川 耕平 (本学工学部電気電子工学科 助教)、シッド・ビッカナーバー(NASA ジェット推進研究所)
コーディネーター 村井 健太郎(本学チャレンジセンター)
メンバー28名(内訳:学生20名、教員3名、職員1名、特別アドバイザー4名)

■国内支援メンバー
衛星画像処理チーム、情報支援チーム、広報支援チーム

■東海大学ソーラーカーチームの世界大会での実績
開催年 大会名 開催国 結果
2008年 サウスアフリカンソーラー・チャレンジ 南アフリカ 優勝
2009年 ワールド・ソーラー・チャレンジ オーストラリア 優勝
2010年 サウスアフリカンソーラー・チャレンジ 南アフリカ 優勝
2011年 ベオリア・ワールド・ソーラー・チャレンジ オーストラリア 優勝
2012年 サソール・ソーラー・チャレンジ 南アフリカ 優勝
2013年 ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ オーストラリア 準優勝
2014年 カレラ・ソーラー・アタカマ チリ 優勝
2015年 ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ オーストラリア 3位
2016年 サソール・ソーラー・チャレンジ 南アフリカ 準優勝
2017年 ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ オーストラリア 4位
2018年 サソール・ソーラー・チャレンジ 南アフリカ 準優勝
2019年 ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ オーストラリア 準優勝

■「Tokai Challenger」諸元表
全長 4,970mm
全幅 1,200mm
全高 1,000mm
車両重量 142kg
トレッド 610mm
ホイールベース 1,700mm
太陽光のみの巡航速度 90km/h
最高速度 120km/h(レース設定)、150km/h(理論値)
太陽電池 Sunpower MAXEON™ GEN III SOLAR CELLS
セル変換効率24.1%、出力962W、太陽電池面積3.996㎡
MPPT(※)および
PVバランサー 三島木電子、産業技術総合研究所、小山工業高等専門学校、
東海大学
昇降圧型MPPT、変換効率98.5%、系統数 12
PVバランサー 系統数 6
モーター ミツバ ブラシレスDCダイレクトドライブモーター
総合変換効率98%
ジェイテクト セラミックボールベアリング
バッテリー Li-polymer 20kg
ボディ材質 東レ 炭素繊維トレカ®
東レ・カーボンマジック 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)ボディ
タイヤ ブリヂストン ECOPIA with ologic 95/80 R16 4本
サスペンション フロント:ダブルウィッシュボーン
リア:ダブルトレーリングアーム
カヤバモーターサイクルサスペンション スプリング&ショックアブソーバー
ブレーキ 油圧ディスク& 回生ブレーキ
(※)MPPT:Maximum Power Point Tracker(最大電力点追従回路)の略

<本件に関するお問い合わせ>
東海大学 大学広報部企画広報課 担当:喜友名・佐藤・水谷
TEL.0463-50-2402(直通)E-mail: pr@tsc.u-tokai.ac.jp
地図出展:「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」オフィシャルサイトより引用
大会ロゴマーク

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