日本・エクアドル外交関係樹立100周年記念国際シンポジウム「『2016エクアドル地震』による被災文化財支援を考える」開催

2018年11月09日

東海大学[湘南キャンパス]では、11月11日(日)11:00より、東京国立博物館 平成館大講堂において、日本・エクアドル外交関係樹立100周年記念国際シンポジウム「『2016エクアドル地震』による被災文化財支援を考える」を開催いたします。

 2016年4月にエクアドルのマナビ県北端部を震源地とするマグニチュード7.8の地震では、同国の多くの文化遺産が被災しました。これを受けて同年9月、本学文学部文明学科教授の大平秀一は、国際交流基金、在エクアドル日本国大使館、文化遺産国際協力コンソーシアムなどのご協力を得て、エクアドル地震における文化財・文化遺産の被害状況調査を実施しました。その後、国内外の学会やシンポジウムにおいて、その調査結果と問題が共有され、2018年5月に文化庁の委託事業「エクアドルの博物館復興支援に係るシンポジウム等実施委託業務」の採択に至りました。

今回のシンポジウムでは、日本で蓄積された文化財防災の取り組みをはじめ、被災文化財の保存・修復・活用の実例や博物館復興の実例などを専門家が示した上で、エクアドルが直面している問題を参加者間で共有し、今後向かうべき道筋を模索する討論を行います。

本学では、総合学園としてのさまざまなリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元し、よりよい国際社会づくりに貢献したいと考えています。本シンポジウムもそうした本学の考えを体現するものです。

■開催概要
日時  :2018年11月11日(日)11:00~16:50
会場  :東京国立博物館 平成館大講堂(東京都台東区上野公園13-9)
参加申込:不要(参加費無料)
定員  :200名(当日先着順)
主催  :東海大学、文化庁
共催  :在日エクアドル大使館、国立民族学博物館、文化遺産国際協力コンソーシアム、日本ラテンアメリカ学会、古代アメリカ学会


■プログラム
時 間  内 容
11:00 開会挨拶1 豊城浩行氏(文化庁文化財鑑査官)
11:05 開会挨拶2 ハイメ・バルベリス氏(在日エクアドル全権特命大使)
11:10 特別講演「エクアドル地震2016」による文化財被害と日本の取り組み
     大平秀一(東海大学文学部文明学科 教授)
11:40 コメント
     関雄二氏 (国立民族学博物館人類文明誌研究部 教授・副館長)
     日髙真吾氏(国立民族学博物館人類基礎理論研究部 准教授)
     高妻洋成氏(奈良文化財研究所 埋蔵文化財センター長)
     小谷竜介氏(東北歴史博物館 副主任研究員)
     和髙智美氏(文化創造巧芸 代表)
12:05 休憩
13:30 「2016エクアドル地震」以後の考古文化遺産の復興:その問題と課題
     マルコス・ラブラーダ氏(セロス・オハス・ハボンシーリョ遺跡公園・考古博物館長)
14:00 「2016エクアドル地震」による被災博物館復興の課題と問題:マナビ県の事例
     ヤケリーネ・アルバレス氏(国立ポルトビエホ博物館・文書館長)
14:30 中越地震で被災した文化財の修復と博物館の復興―考古資料を中心に―
     小熊博史氏(長岡市立科学博物館長)
15:00 東日本大震災と合戦原遺跡の保存と活用
     山田隆博氏(山元町教育委員会主査)
15:30 休憩
15:45 パネルディスカッション
    「エクアドル地震による被災文化財の支援を考える」
    コーディネーター 関雄二氏
    パネリスト    マルコス・ラブラーダ氏
    ヤケリーネ・アルバレス氏
    小熊博史氏
    山田隆博氏
    大平秀一
16:45 閉会挨拶
16:50 終了

■本件に関するお問い合わせ
東海大学文学部文明学科 担当:大平
TEL.0463-58-1211


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