「熊本の地で、皆さまとともに」

2016年4月に熊本・大分を襲った激震で、熊本県内にある本学園の大学、高校、認定こども園、付属機関も大きな被害を受けました。特に、阿蘇キャンパスとその周辺の被害は甚大で、アパートの倒壊により学生3名の尊い命が失われました。阿蘇キャンパスの建物はいまだ立ち入ることができません。

地震の発生以後、「学校法人東海大学熊本地震義援募金」へのご協力をはじめ学園の学生・生徒・園児に対し、国内外の多くの方々からお見舞いとご支援を頂いております。心から感謝申し上げます。
皆さまのご支援の下、5月には、東海大学付属熊本星翔高校、認定こども園東海大学付属かもめ幼稚園、そして東海大学熊本キャンパスの学部・大学院の活動を再開することができました。

7月1日からは、農学部と農学研究科の授業を熊本キャンパスにおいて開始しています。新しい学年暦や授業計画を定め、関係各所のご協力を仰ぎながら今後の教育・研究に滞りのないよう、また、慣れない場所で再スタートを切る学生諸君が一日も早く落ち着いた学生生活を送ることができるよう、学園を挙げて取り組んでおります。

学校法人東海大学が、創立者生誕の地である熊本で教育活動を始めてから50有余年の歴史があります。長い歳月の間に培われた絆を胸に、私たちは熊本の未来に向けて、熊本の皆さまとともにこれからも歩んでいけるよう、力を尽くしていく所存です。ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

2016年8月
学校法人東海大学
理事長 松前義昭