学校法人東海大学望星学塾
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第421回望星講座

【演題】国際政治の大転換と東アジア安全保障 ―この混沌の先にあるもの

トランプ大統領選出、イギリスEU離脱は、世界の「混沌」を誰の目にも明らかにしてくれるものであっただろう。しかしこれらは氷山の一角、大きな潮流の一部に過ぎない。現在の国際政治は、1945年以降の秩序の終焉と、数百年単位での「西洋世界」の終わりが同時に進行している、大転換期である。これは、双方において「勝ち組」であった日本にとっても重大な意味を持つ。特に日本周辺の安全保障環境では、やや絶望的な状況が進行しているように見える。この混沌の先にある世界像と日本の進む道筋について考える。

【講師】坪内 淳(聖心女子大学教授)
【日時】2018年2月17日(土) 14:00〜15:30
【場所】望星学塾 1階ホール
【会場整理費】500円(講座会員無料)
【後援】武蔵野市教育委員会 東海大学同窓会三多摩支部


第421回望星講座開催報告

望星学塾では2月17日(土)14:00より、聖心女子大学教授の坪内淳先生を講師に迎え、第421回望星講座を開催しました。
はじめに、橋本敏明副塾長が挨拶。望星講座は、創立者 松前重義博士が戦前の望星学塾で行っていた講演会を戦後に復活した講座であり、毎月1回各界の専門家を招いて開催し、1983年2月に第1回を開催してから今回で36年、421回を迎えたこと、そしてこの時代に望星講座を行う意義を説明しました。
続いて、本塾講座専門委員の藤巻裕之先生(東海大学政治経済学部政治学科准教授)より、安全保障の専門家である坪内先生には、メディアや本だけではたどり着けない今のアジア情勢、歴史、未来のビジョンをお話し頂けますと、講師の紹介を頂きました。
ロシアのウクライナ問題、米国のトランプ政権、英国のEU離脱など、一見“混沌”しているように見える今の国際情勢は、実は当然の結果であると冒頭で触れた坪内先生。1945年からの国際情勢は、第二次大戦唯一の「勝利者」アメリカが一貫して世界をリードしてきたまさに覇権国時代であったが、ここ四半世紀のグローバル化による世界の「フラット化」や9.11テロ以降のアメリカの疲弊などにより、覇権国としての威厳は揺らいできたことにあると、その原因や第二次世界大戦後の流れを解説しました。
東アジアにおいては、北朝鮮のミサイル問題がメディアでは大きく取り沙汰されているが、これは大きな世界の流れの中で見ると特異現象であり、それよりも「一帯一路」構想など、着実に大きな影響力を及ぼしている中国に目を向ける必要があるという。日本の対応が遅れをとっていることにも触れ、明治以降の西洋化の成功体験が大きすぎたことで方向転換が難しくなっていると見解を述べました。最後に坪内先生は、「若い世代には素晴らしい才能や考え方を持っている人が大勢います。たくさんの可能性がある若者たちが今後の日本の未来を支えてくれるのではないか」と次世代への希望を込めて講座を終了しました。

今回の講演内容をより深く理解するために、坪内先生には4冊の書籍を推薦頂き、講座でもそのうちの2冊を紹介頂きました。
@ポスト西洋世界はどこに向かうのか−「多様な近代」への大転換− 
著者:チャールズ・カプチャン(ジョージタウン大学教授) 監訳:坪内淳(本講座講師)
A「米中戦争前夜」
著者:グレアム・アリソン(政治学者)
※望星講座会員の皆様には、上記2冊を含む坪内先生の推薦図書4冊の他、3月に関する書籍も会員特典としてご案内致します。


聖心女子大学教授 坪内淳先生


講座専門委員 藤巻裕之先生

 

 

 

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