学校法人東海大学望星学塾
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第418回望星講座

【演題】廃熱で発電、廃熱で冷凍 可動部品を持たないエンジン『熱音響機関』
【内容】工場、自動車などが使用している熱エネルギーの半分以上は排熱として未利用のまま捨てられています。これらの捨てている熱を「熱音響機関」を用いて回収し、電力や冷却・加熱に再利するため研究しています。
●ピストン等の可動部品がなく、半永久的にメンテナンスフリー
●産業排熱、自動車排熱、太陽熱等多様な熱源を利用した高効率な冷却・発電システムを実現可能
●音波を用いた可動部を全く持たない新しいノンフロン冷凍を実現可能
本講座では 、上記 3つのような特徴を持つ新しい「熱音響機関」に迫ります。

【講師】長谷川 真也(東海大学工学部動力機械工学科准教授)
【日時】2017年11月18日(土)14:00〜15:30
【場所】望星学塾・1階ホール
【会場整理費】500円(講座会員無料)
【後援】武蔵野市教育委員会 東海大学同窓会三多摩支部


第418回望星講座開催報告

望星学塾では11月18日(土)14:00より、東海大学工学部動力機械工学科准教授の長谷川真也先生を講師に迎え第418回望星講座を開催しました。
長谷川先生の専門領域は、非平衡熱力学、熱音響工学で、日本機械学会奨励賞、日本AEM学会奨励賞の受賞経験を持ち、これら研究の内容についてはTBS「夢の扉」(2015年12月13日放送)、BSジャパン「未来EYES」(2016年10月2日放送)などでも紹介されました。
自動車や工場、家庭の室外機などで使用されずに捨てられている廃ガス・廃熱エネルギーは、地球温暖化の原因の一つとされています。今回のテーマである「熱音響機関」は、そのように捨てられているエネルギーを『回収』⇒『再利用』するものとして、現在世界中で研究されています。熱音響機関の構造は、パイプの中に金属のメッシュ状の物を入れ、片側を熱すると狭い空間に急激な温度変化が起き、その温度差で発生する音波を使って発電したり、モノを冷やしたりする仕組みです。パイプだけの構造であるため破損の心配がない、熱力学的に最高の効率である、工場や自動車などの廃熱から発電可能、可動部品が一切ないといった多くの利点から、未来のエンジンとして研究が進められています。
従来(2010年ごろ)と現在の熱音響機関を比較すると、エネルギーに変換するための動作温度が700〜800度必要であったものが300度以下で可能になった他、何度で動作するのか予想することも可能になるなど、研究の成果が日進月歩である様子が紹介されました。現在、世界で最も効率の良い熱音響機関はオランダ製のものですが、500度以上の高熱が必要なのは弱点であるといいます。
最近の研究では、釣り船に熱音響機関を設置し、ディーゼルエンジンから排ガスを捨てずに生簀(いけす)を冷やすという実験も行われており、将来はガス機関の廃熱で家庭の電気代を賄うなど社会での実用を可能にするため、日々研究を進めていることを紹介。長谷川先生は「1日でも早く世の中の役に立てるよう頑張ります!」と受講者に決意を語りました。


長谷川真也先生


会場の様子

 

 

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