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03月30日×閉じる
1946年03月30日英世学園有明中学校の設置認可
財団法人英世学園有明中学校の設置が認可された。学園の創立者・松前重義は、敗戦後で荒廃した日本の復興には、科学技術の振興と確固たる世界観・人生観を持った人材の育成が欠かせないと考えており、東海大学とともに英世学園を設立していた。有明中学校は松前の出身地である熊本県の三角町に旧制中学校として開設。三角は戦前から国際貿易港として栄えていたが、旧制中学校がないために進学を断念せざるを得ない者が多く、学校設立は町民の悲願でもあった。5月11日には仮校舎の旧三角町役場庁舎(九州海技学院本館として現存)で入学式が行われ、110名が入学した。だが、翌47年2月の臨時閣議で6・3制からなる新学制の導入が決定され、同校はそのまま新制高校に移行できなかったことから閉校となったが、不知火をかたどった同校の校旗は新制有明中学校に引き継がれた。