理事長・副総長挨拶

理事長・副総長 松前義昭

学校法人東海大学は、今日の情報化時代を開くきっかけとなった「無装荷ケーブル通信方式」を発明した科学技術者・松前重義によって1942年に創立されました。時は第二次世界大戦の真っ只中であります。混乱と混沌の時代にあって創立者が教育に託したのは、人類の幸福と平和の実現に向かって、明日の歴史づくりを担う人材の育成でした。以来、激動の中、この理想を高らかに掲げ、幾多の困難を乗り越えて前進してまいりました。その足跡はまさに先駆けの歴史、改革の軌跡であったと言えます。こうして本学園は現在、全国に8キャンパスを持つ東海大学をはじめ、海外教育機関を含む4つの短期大学(部)、付属高等学校14校(別法人含む)、付属高等学校中等部7校(別法人含む)、付属小学校1校、付属幼稚園4園のほか、先端医療を担う4つの付属病院、各研究所・センター、博物館、海洋調査研修船などを擁する広域型総合教育研究機関へと発展を遂げました。

わが国は現在、人類が経験したことのない未知の超少子高齢化社会に突入しようとしています。また、グローバル化の進展は目覚ましく、あるいはICTの高度化が日進月歩で進むなど、私たちを取り巻く全てがかつてないスピードで変化しています。一方、世界に目を転じれば、紛争や飢餓、環境破壊、貧困など有効な解決策が見いだせないままとなっている問題が山積しています。国内外を問わず、こうした社会問題に対応し得る人材の育成は教育機関の使命であり、また教育機関の存在意義はそこにあります。変化の激しい今という時代に求められるのは、多様化した価値観の中にあって、問題や課題を自ら発見し、自らの知恵で考え、解決策を見いだそうとする力を持った人材です。そしてチームでこれにあたる際のリーダーシップが不可欠な要素です。

創立者は建学にあたり、教育の指針として「若き日に汝の」で始まる4カ条の言葉を示しました。その最初にくるのが「若きに汝の思想を培え」。そして「体軀を養え」「智能を磨け」「希望を星につなげ」と続きます。最初に「思想」の重要性を語ったのは、「思想」無くしてものごとの本質はつかめないからにほかなりません。思想を培うためにはまず、自分の頭で考えることが重要です。そして過去の歴史に学びつつ、人類社会が直面する諸問題を解く術を修得すること。本学園における教育の核は、まさにここにあり、これは今という時代が求める人材育成のあり方と合致するものです。本学園は特色ある教育を強力に推進していくためのさらなる環境整備を進め、改革の歩みを止めず常に挑戦と前進を続けてまいります。

学校法人東海大学についてへ戻る